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チェルノブイリ事故の概要

健康への影響 — 子供の甲状腺ガンが増加 —

国際原子力機関(IAEA)の入っているオーストリア・ウィーンの国連ビル

チェルノブイリ事故から20年目の2006年。世界保健機関(WHO)と国際原子力機関(IAEA)などが、事故にともなう放射線の健康への影響を調べまとめた報告書「チェルノブイリの遺産」が発表されました。
それによると、1986年の事故の発生から20年間で、放射線の影響で亡くなった人は47名となっています。
子供の甲状腺ガンの患者は、事故から10年目の調査では800人でしたが、20年目の調査では、その5倍の4000人以上に増加。そのうち、9名の死亡が確認されています。
また白血病を含めて他の病気については、増えていることが確認されていないということです。
報告書のなかで今後の課題について、事故を経験した人たちのストレスなどによる影響が健康障害につながることから、その対策を急ぐ必要があると強調しています。
さらにチェルノブイリ事故から25年目にあたる2011年2月に、国連科学委員会が事故に関する報告書を発表しました。
それをみると、子供の甲状腺がんの発病は6000人以上となり、2005年までに亡くなった人は15名となっています。
それ以外の病気については見つかっておらず、内容的には事故後20年目に発表されたチェルノブイリの遺産という報告書とほぼ同じで、この5年間で特に新しい報告はなかったということです。しかし、今後も甲状腺がんの増加が予測されることから、その動向を見守っていく必要があるとされています。