龍谷大学 滋賀県大津市
開催日:平成29年9月22日(金)
日本のエネルギーの現状と課題への理解
また、体験を通じていろいろな発電法を学ぶ
 私たちの生活そして経済の発展に不可欠なエネルギーは、毎日の暮らしに直結する大事な問題である。そこで、改めてエネルギーの現状や課題について学び、長期的な視点にたち将来のエネルギー選択に着目して、これからのエネルギーのあり方や電気の大切さについて考えていただきたく、龍谷大学 理工学部生1年を対象に、発電や電気のしくみなどについてのデモ実習を組み入れながら説明会を開催した。
講義
日本のエネルギーは今?

資源エネルギー庁 原子力立地・核燃料サイクル産業課 原子力広報官 須山 照子 氏
写真 日本のエネルギーを取り巻く環境は、東日本大震災の前後で大きく変わった。日本のエネルギー自給率は低下し、電力コストが上昇し、CO2排出量が増加したと3つの課題があり、これらの課題を克服していくために国民一人ひとりが現状を知り、エネルギーについて考えることが重要だとした。暮らしを支えるエネルギーのあるべき姿とは、安全性(Safety)を大前提として、安定供給(Energy Security)、経済効率性(Economic Efficiency)、環境適合性(Environment)の3つのEを達成することである。今後、私たちは、電源の選択を考え、検討し続けていかなければいけない。2050年に目を向けて、聴講いただいている学生さんには、私たちに今できること、これからできること、どういうエネルギーを選択していくのかを考えていただければと思う。
体験型講義
いろいろな電気

(株)e-サイエンスコミュニケーション 舟生 武司 氏
写真写真 私たちが普段使っている電力のほとんどは、発電機から作られている。まずは、発電機模を使い、コイルと磁石で発電して電気をつくることを紹介した。その後、学生達から体験させるために何人か募り、手回し発電機から電球を光せることや、アルミホイルやフォーク等を持って「人間電池」を作り、電子オルゴールを鳴らせることなど、さまざまな発電方法や電池のしくみを体験していただいた。また、振動や照明光など、周りの環境から採取できる微小なエネルギーを収穫して、電力に変えることができる技術、環境発電(エネルギーハーベスティング)についても実演した。熱を電に変換させるペルチェ素子や、電子オルゴールから発電させることや、歩行の振動から発電させることなど。身の回りにあるエネルギーや、これまで使われていなかった、捨てられていたエネルギー利用なども実演を通じて紹介した。
参加者の声
 参加した学生のアンケートでは、「日本のエネルギー自給率が、予想以上に他の国と比べて非常に低く、日本は食糧だけでなくエネルギーも海外に多く依存していることに驚いた」など、日本のエネルギー自給率の低さが印象に残っているとの声が多く挙げられた。また、「省エネが推奨されているのにも関わらず、自分たちや世間の意識がまだまだ少ないと感じる」声もあった。さらには、将来に向けて発電技術の継承、人材育成も重要との声もあった。
 また体験型講義については、温度差を利用した発電や歩行の振動を利用した発電など、身近なものでも電気をつくれるというところに、非常に興味関心を示す意見が多くあった。
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