vol.22(2022/7/4)

岸田首相 原子力発電活用を訴える

<ドイツ・バイエルンの古城での岸田首相が記者会見>

6月末に、ドイツ南部のバイエルンにある古城・エルマウで、G7首脳会議が開かれました。エルマウ城でのサミットは、2015年第41回目サミットに続いて二度目です。
20世紀の初めに建てられたこのエルマウ城は、今では、五つ星ホテルとして利用されているそうです。アルプスを背景とする風光明媚な場所に立つ、荘厳な印象のお城なのでしょう。
エルマウ・サミットに参加した岸田首相は、6月28日記者会見に臨み、記者の質問に応えて、“原子力発電を活用する”と応えました。 首相がはっきりと原子力活用をうたうのは、およそ10年振りのことです。首相官邸のホームページに掲載された首相の言葉をそのまま引用します。


<原子力発電活用を訴える首相>

G7エルマウ・サミット出席についての内外記者会見

【記者】 内政についてお伺いします。G7では世界的な物価高騰やエネルギーというのがテーマになりましたけれども、日本でも参院選では物価高対策というのが争点になっています。 〜〜  電気代の負担軽減を含めて、具体的にどのような対策をお考えでしょうか。また、電力需給が今、日本でもひっ迫しているわけですが、原発の早期の再稼働に向けて審査の迅速化など、政府として何らかの対応を考えておられるのか、それについて教えてください。

【岸田総理】  まず、物価高騰対策については、先ほども冒頭発言の中で申し上げましたが、電力ということを考えましても、御指摘の新たな枠組みに加えて、供給力の確保、さらには個人の電力料金については上限制度が用意されるなど、様々な、電力価格に対しても対策を用意しています。併せて、先ほど申し上げました様々な物価高騰対策を用意することで、万全な対策を進めていきたいと思っています。
その上で原子力について御質問いただきましたが、原子力発電所については、政府の方針として新規制基準に基づいて安全が確保されること、これが大前提であり、そしてその上で地元の理解を得られた原子力発電所の再稼働を進めていく。こうした形で供給力の確保に向けて最大限原子力を活用していく、これが基本的な方針です。その際に、原子力規制委員会において、過去の審査における主要論点の公表などによる事業者の予見性の向上、あるいは審査官の機動的配置など、審査の迅速化の取組、これは着実に実施していく方針です。原子力については今言った方針に基づいて最大限の活用を行い、供給力の確保に資する取組を進めていく、こうした方針で臨んでいきたいと思っています。

出典:首相官邸ホームページ(令和4年6月28日) G7エルマウ・サミット出席についての内外記者会見 https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/statement/2022/0628kaiken.html

<残るは、規制当局と電力会社、そして、原子力発電所周辺地域の皆さんの具体化への動きです>

ここまではっきりと首相が言われていますので、残るのは、首相の意見を実現することです。
日本原子力文化財団も微力ながら、首相の意見の実現に向けて努力をします。 原子力発電所周辺地域の皆様にも、再稼働の声を上げていただきたいと期待いたします。


出典:原子力・エネルギー問題集

理事長 桝本 晃章