一般財団法人 日本原子力文化財団

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vol.10(2020/9/3)

日本のエネルギー需要見通し2020年▲8%弱

:国際エネルギー機関(IEA)エネルギー予想・日本は前年比▲8%弱
★新型コロナウイルス感染拡大が再認識させている“電気の有用性”

<歴史に残るパンデミックの年:2020年>
2020年は、新型コロナウイルス感染によるパンデミックの年になってしまいました。歴史に残る最悪の年のひとつになるでしょう。
パンデミックの収束は、残念ながら、いまだに見えません。

<最も厳しい影響を受けている“航空業界”・航空燃料需要大幅減退>
新型コロナウイルス感染拡大によって、世界中の人の活動が全て縮減し悪循環をもたらしています。当然のことですが、エネルギー需要も急速に減退しています。一番大きな影響を受けている業種の一つは、人や物資を運ぶ航空運輸事業です。当然、航空燃料の消費量も大幅に急減しています。このことは、“窓”第5回、6回でご紹介しました。今回は、もう少し細かく触れます。
次のグラフは、IEAによる2020年のエネルギー種別ごとの増減前年比予想です。石油需要の減少が大きいことが分かります。


なお、グラフ最右端:2020年の世界全体のエネルギー需要総量予想▲6%は、インド一国のエネルギー消費がなくなることに相当します

<日本のエネルギー需要は▲8%弱…IEA予想>
IEAは、地域別予想も公表しています。日本は、8%弱のマイナスが予想されています。下記のグラフでは、縦軸が2020年の予想伸び率です。横軸は、2019年の伸び率です。


<“電気の重要性再認識”とIEA事務局長>
今年3月、IEAが2020年の世界のエネルギー需要を、エネルギー消費全体で▲6%、電気の需要を▲5%と見通していることは、第5回の“窓”で触れました。また、IEAのビロール事務局長がパンデミックによって、“電気の重要性”が、再認識されていると強調していることについてもご紹介しました。

<エクモ1400台、医療用人工呼吸器合計3万台>
確かに、世界規模でのウイルス感染者の急増で、人工心肺装置:エクモ等の医療用機器の利用が増えています。ちなみに、日本には、エクモ1400台を初めとして、医療用の人工呼吸器が3万台弱あります。こうした医療用機器を動かしているのは、“電気”です。

<テレワーク・アプリ:ZOOMは、売り上げが4.6倍、利益34倍>
また、皆さんもやっておられる“テレワーク”も電気が支えています。ちなみに、カリフォルニア・シリコンバレーにあるテレワーク・アプリZOOMの会社が8月末日に公表したところでは、この5月から7月までの三か月間の売上額が前年同期比で4.6倍になったということです。純利益は、実に34倍だそうです(日本経済新聞 9/1夕刊より)。
人の命と新しい仕事は、安定した電力供給が支えています。



理事長 桝本 晃章



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