一般財団法人 日本原子力文化財団

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vol.12(2020/10/21)

「長く困難な登り道」:IMFの世界経済見通し

…来年は、ワクチンや特効薬が普及と見通す

今年も残すところ2か月余になりました。景気が悪い状況は、皆さん実感しておられるところだと思います。みんなが、何とかこの厳しい状況から抜け出してほしいと期待しています。
この10月13日、国際通貨基金(IMF)が世界経済の見通しを公表しました。“長く困難な登り道”という、副題が付けられています。この“窓”では、OECDが6月に発表した見通しをこれまでご紹介していましたが、最新のIMFのものに差し替えます。

<日本の実質経済成長率見通し:2020年▲5.3%、2021年+2.3%>
IMFの見通しの内容は、日経新聞などでも紹介されていますので、ご存知の方も少なくないと思います。それでも、IMF見通しについて“まっさん”なりに、ご紹介してみます。経済見通しは、下の表のとおりです。実質GDPの成長率見通しが掲げられています。日本は、2020年マイナス5.3%、2021年は、2.3%のプラス成長と見通されています。前回の見通しに比べると若干上方修正になっているのですが、これは、日本も含めて各国が、大規模な財政支出を行ったことにより、この7~9月期の落ち込みが予想より小さかったことによるようです。

<来年には、有効な薬やワクチンの普及が期待されている>
2021年の見通しは、今年に比べて、回復すると見通されています。これは、IMFが来年までには、有効な薬やワクチンの開発そして普及が期待できるという前提に立っているからです。大いに期待しましょう。

<心が痛むIMFが鳴らす大きな警鐘:極度の貧困>
IMFは、経済予測の冒頭に、大きな警鐘を鳴らしています。そのまま引用します。
「今年に入ってから、新型コロナウイルスによって100万人以上の命が失われており、犠牲者の数は増え続けている。深刻な症状に見舞われた人はもっと多い。9000万人近くの人が今年中に極度の貧困に陥ると予測されている。」
日本の私たちが考える以上の困難が世界の人々にのしかかっているのです。
IMFは、世界各国が力を合わせて、医薬品などの融通などをして助け合おうと異例の訴えをしています。


(出典:国際通貨基金ホームページ)



理事長 桝本 晃章



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