一般財団法人 日本原子力文化財団

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vol.14(2021/1/4)

2021年の色



<エネルギーと“色”:今年の色は“ZERO WHITE”>
昨年12月、(一社)日本流行色協会が、2021年の色として、“ゼロ・ホワイト:ZERO WHITE”を選んだというニュースがありました。2020年との対比で考えると、込められた思いと期待に気がつくわけで、良い選択だと感じます。
エネルギーは、直接的には、“色”にかかわりはありません。物が燃えてエネルギーが生ずる際の色は、一般的に赤や黄色を思い浮かべさせます。皆さんは、原子力の色として、何色を思い浮かべるでしょうか。
今、エネルギー源としての利用について議論が始まり、期待が強まっている“水素”は無色です。水素は、可燃性ガスで単体としては危険物ですが、酸素と反応をしてエネルギーを生み出す際には、原子力発電同様、二酸化炭素を出しません。

<期待される2021年でのエネルギー議論>
今年、2021年は、エネルギー面から考えると、日本では幾つかの動きが始まっています。
第一は、言うまでもないことですが、“エネルギー基本計画”の見直しです。既に議論が始まっています。
さらに、菅新政権が打ち出した「2050年までに“ネットゼロ:カーボン・ニュートラル”」を目指すという大きな目標です。2021年はその最初の年です。

<時代のトレンド“電化”>
また、数回前のこのコラムで取り上げましたが、21世紀の世界のエネルギー・トレンドは、“脱炭素”と“電化”です。
新型コロナウイルス感染拡大のため、心肺機能補助やクリーンルームなどの医療機器・施設が増加し、使う電気の需要がそう大規模ではありませんが増えています。また、在宅勤務での、“テレワーク”によっても電気の需要は増えています。質が高く、クリーンな電気が求められているのです。原子力発電は、間違いなく、このトレンドに沿ったエネルギー源です。
これからを考えると、国民の多くの皆さんが抱く“嫌原子力”、“反原子力”の傾向が、どうなるかが、ますます重要な鍵となります。

<皆さんの毎日の真摯な姿が良い結果につながる>
福島事故から10年が経ちました。
原子力発電所によっては、立地周辺地域の皆さんの受け止め方にも、少しずつ良い方向への変化が現れているように感じます。発電所で働く多くの皆さんの地道で真摯な働き振りが、多くの方々に理解され、少しずつ原子力発電自体の信頼回復につながってきていると感じます。
2021年は、こうした皆さんの努力が、実を結び、必ずや良い結果につながるに違いないと期待します。



理事長 桝本 晃章



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