活動レポート

上智大学 釜賀浩平研究会(東京都) 
  • 実施日
    • 2017年10月31日(火)見学会(日本原燃)
  • 参加者
    • 6人





  • 実施目的
      当研究会は、上智大学 経済学部 経済学科の研究会の内の1つとして、教授監督のもと学生同士で2012年より研究を続け、ISFJ日本政策学生会議での政策提言を続けています。
      NIMBY施設とされている核燃料サイクル関連施設が、どのような経緯で青森県六ヶ所村に建設されたのか、村民や現場で働く方々の思いなど生の声を聞きたいと考えました。これを私たちが研究の研究テーマである、高レベル放射性廃棄物最終処分場の場合にあてはめ、どのようなプロセスで住民の方々との合意形成を目指すのが好ましいのかについての論文を書くことを目的とします。
  • 実施内容  
    • 行程中に六ヶ所村村民へのインタビュー、原子燃料サイクル施設を見学した。
  • 活動の成果
    • この見学会を通して、核燃料サイクル施設の近隣に住んでいる住民の方々が、施設に対してどう思っているのか等の意見を聞くことが出来ました。このヒアリング調査の結果は、私たちが執筆した論文にも反映させていただきました。
      特に印象に残っているのは、賛成派の方が「核燃料サイクル施設を受け入れ、国に貢献することが出来ていることを誇りに思う」とおっしゃっていたことです。『交付金目当て』といった誹謗中傷を受けていると、事前の調査や勉強会で知りましたが、実際の現場の雰囲気はそのようには見えませんでした。賛成派の住民の方々は、六ヶ所村の未来、ひいては今後の日本のエネルギー政策について、とても考えており、文献等からの情報よりも現場の声を大切にすることが重要であるということを再確認しました。また、受け入れに慎重派の村民の方も、受け入れに慎重な理由が、未来の子供たちへの身体影響を懸念してとのことでした。確かに六ヶ所村は交付金をもらっていますが、お金だけではなく、六ヶ所村、ひいては日本の未来のエネルギー政策の発展に尽力している自治体であるということを、周りに伝えていきたいと思いました。
  • 参加者のこえ
    • 私たちは常に放射線を受けていることを初めて知った。
    • 万が一の事態に備えて非常電源や水の確保はきちんと行っていることを知った。
    • 六ヶ所村の村民の方々へのヒアリングや、核燃料サイクル関連施設の見学ができ、大変有意義な見学会であった。
    • 核燃料サイクル関連施設に賛成の村民の方、反対の村民の方、どちらの意見も聞くことが出来、論文執筆に非常に役に立った。
    • 再処理施設に関する見学会だったが、非常に厳しいセキュリティがあり、安全面で安心を得ることができた。
    • 中で働いている人がリラックスしており、技術を信頼して働いていることを感じた。
    • 現場で働いている社員の方々はどれほど放射線に関する知識を持っているのか、気になった。