活動レポート

東京私立初等学校協会 社会科研究部(東京都) 

見学会の様子
  • 活動内容
    • 勉強会、日本原燃(株)見学会
  • 実施日
    • 2018年8月23日(木)〜24日(金)
  • 参加者
    • 7名
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  • 団体の設立経緯・概要
      東京私立初等学校協会に加盟している54校の各小学校は、それぞれの学校の建学の精神に基づいた特色ある教育を実践している。社会科研究部は、年4回の研修会と毎月の授業研究会を開き、知見を広めています。
      昨年度は、部員6名が幌延深地層研究センターを見学し、地層処分についての理解を深め、授業研究会で報告会を行ったり、授業に生かしたりしました。
  • 企画者の感想
    • 昨年度見学した幌延深地層研究センターでは、放射性廃棄物を安全に処分するためには地層処分が最適な方法であり、そのための研究が着実に進められていることがよくわかりました。
      今年度は、原子燃料サイクルや六ヶ所村の再処理工場について、一日目に詳しく学習してから見学しましたが、お話を伺うだけでは理解するのが難しいと感じた内容も、現地を見学しながら再度説明をお聞きすることができ、理解を深めることができました。また、現地を訪れたことによって、放射性廃棄物は適切に処理したり扱ったりすることで、安全に取り扱うことができることを肌で感じることができました。研修報告や見学報告では、六ヶ所村の原子燃料サイクル施設について学んできたことを報告するとともに、授業づくりの視点を示しました。
      原子力の利用や放射性廃棄物の処分について正しく理解するためには、くりかえし学んだり現地を見学したりすることが大変有効であると感じます。これからも、参加者を広めながらこのような機会を活用していきたいと思います。
  • 情報発信

    報告会の様子
    • 主催者が勤務する小学校や、当協会の社会科研究部運営委員会にて見学会に関する報告会を実施し、地層処分に関する理解の普及に努めました。
      原子力発電により発生した放射性廃棄物が、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターや低レベル放射性廃棄物埋設センターで安全に保管・埋設されていることや、その近くまで行って見学することが可能であることに参加者から驚きの声が聞かれました。放射性廃棄物や原子燃料サイクルについての知識がほとんどない教員と、現地に行き、そこで話を聞くことの必要性、大切さを共有できました。
      広く周知させるためには、学校教育が有効であると考えられますが、実践のハードルはまだ高いように感じました。
      見学の報告会に参加した人たちに今後の見学会の参加を促していきたいと思います。
  • 参加者の感想(アンケートから抜粋)
    • 行ってみることで、安全性を確認できそれを伝えて行くことができるので、こうして見学することは大切だと思います。
    • PRセンターにて、処分行程を一つずつ再現して分かりやすく説明していただいたので、その後の見学も体系的に把握しやすかったです。実際に見聞きして学ぶ大切さを改めて実感しました。
    • 切実さがさらにわき、周りの人に伝えたいという気持ちが強くなりました。
    • 日常では決して触れることの無い大規模な予算と最高レベルの技術を結集した施設に感動しました。
    • 勉強会で聞いたことが、見学によってしかり理解できた。沢山の質問に丁寧に答えていただけたのも良かった。現地をみることで、安全への取組がしっかりなされていると感じた。勉強会→PRセンター→現場の流れでとてもよく理解できました。
    • 現地で専門の方にお話を伺うことは、何よりも理解や関心が深まると感じました。