活動レポート

翔友有志の会(東京都) 
  • 活動内容
    • 勉強会、幌延深地層研究センター 見学会
  • 実施日
    • 2018年10月17日(水)~18日(木)
  • 参加者
    • 11名
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  • 団体の設立経緯・概要
      航空自衛隊を退職した元操縦士を中心とする有志の会。大多数が東日本大震災発生時現役自衛官として自衛隊の災害派遣対応に関与した経験を有するメンバーで、日本の原子力発電を中心とするエネルギー政策等に関心を持ち、政策の現場を実地に研修すること等を通じ積極的にこれらに関する知識等を吸収し日本のエネルギー政策について考えていこうとする有志の会である。
      昨年度は、学習の機会事業を活用して六ヶ所村の日本原燃見学会を実施した。
  • 企画者の感想  
      髙レベル放射性廃棄物の最終処分についての実地研究を実施している施設である幌延深地層研究センターを実地に研修し、深地層の研究施設等を活用した地層処分技術の信頼性や安全評価手法の高度化に向けた基盤的な研究開発がずいぶんと進んでいる現場を確認できたことは大きな成果であった。
      また、一般的にはあまり知られていない研究施設を受け入れている地元自治体との研究に関する協定書の内容や、地域との交流とその理解活動等の実際等について知ることができたのは、地層処分の最終処分場について地元の理解を得ていくプロセスがいかに難しい今後の作業であるかを知ることにも繋がった。
      地層処分の最終処分場の候補地を決めなければならない時期が間近に迫っている中で地域の理解を得ていく上で解決しなければならない多くの課題があることも理解できた。
      特に、処分地選定調査を行う地域で安全確保、地域経済への影響等、処分事業に関する情報を地域の人々といかに共有し、対話を通じて理解を深め、地域として最終的に処分場受け入れの判断をしてもらうための活動を国が責任を持って進めていくという態度を明確にして望む必要があることを強く感じた。
  • 参加者の感想(アンケートから抜粋)
    • 大変丁寧な説明を頂き、良く理解できた。社会的認知をより広めるための広報施策については、より積極的い行えるような改善が必要と考える。
    • 調査研究の進捗が理解でき、有意義であった。
    • 地下現場に立ち入れたのは大変有意義でした。時間的にも適当だったと思う。
    • 350mの地下に降りて坑道を観たことで、地層処分が現実に可能という気がしてきた。
    • 場所の選定について、地元の人のメリットをもっと推進すべきだと思う。公共料金の無料化など、個人のメリットも進めるべきと思う。
    • 資料を使用しての説明は理解しやすかった。
    • NUMOのかかえる課題が見えた気がする。国民への訴えかけにさらに尽力されることを期待する。
    • 高レベル放射性廃棄物処理の現状と問題点について知ることができた。
    • 国が主体的にやるしかないのではないかと思った。
    • 高レベル放射性廃棄物の処分については、避けて通れない問題であり、キチンと理解することの重要性を痛感した。知らないことから来る無理解、不安、風評が厄介な問題である。今回の活動は有意義であった。