活動レポート

日本原子力学会学生連絡会(東京都) 

『日本原子力学会シニアネットワーク連絡会の坪谷氏による
地層処分に関する説明』
  • 活動内容
    • 勉強会
  • 実施日
    • 2020年11月28日(土)
  • 参加者
    • 15名
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  • 団体の設立経緯・概要
    • 日本原子力学会は学生会員にとって単なる研究発表の場であったこと、原子力に対する厳しい社会背景により、原子力の将来に対する漠然とした不安が学生間にあることから、卒業後に退会する割合が高く、日本原子力学会の構成年齢層に若手が少なかった。そこで、将来各分野で若手として活躍するであろう学生が相互に交流するための組織として設立された。
      弊会は、日本原子力学会の学生会員相互の情報交換、研究交流を通して、学生の研究活動を支援し、日本原子力学会の発展に寄与することを目的として活動している。
  • 企画者の感想
      オンライン形式での勉強会であったが、想定していた以上に参加学生同士及び学生と日本原子力学会シニアネットワーク連絡会の方々との間で活発な議論が展開され、参加者の満足度も高い企画となった。特に、同世代だけではなく、普段交流する機会の少ない年齢層の方々から意見をうかがえたことが良かったという学生が多かった。企画をしておきながら放射性廃棄物の地層処分事業について実際に興味を持ってくれる学生がどれほどいるか不安だったが、「知りたいけど知る機会がない」と考えている学生が意外に多いことに驚いた。また、当事業に対しては放射線のイメージから怖いという印象を抱かれる傾向があるが、技術や海外事例を提供することによってその印象を大きく変えることができることに気付いた。より多くの学生や人々に同様の機会を提供してほしいとの声が多かったので、今後も同様の企画を検討していきたい。
  • 参加者の感想(アンケートから抜粋)
    • 想定していた以上に参加者の興味関心が高く、オンライン環境でありながら 十分勉強・議論ができたと思う。自宅から(慣れた環境から)の参加とはいえ、PC前での作業はかなり疲れたので、もう少し休憩の時間を確保しても良かったと思う。
    • 講師のご講演、グループデスカッションともに充実しており、勉強になった。特にグループデスカッションは地層処分に精通している方、商船の学生などとも話すことができたのでとても充実した時間だった。
    • 地層処分についての対話が重要であることがわかってはいるが、この活動をできるだけ多くの方にしてもらうためにはもっとドラスティックに変化するようなやり方が必要かなと思います。
    • 最初に基本的な内容の動画を見ることで基本的な事を学ぶことができた。そして、グループセッションでは学んだ知識・これまで思っていた原子力に対する考えを同年代の人と議論して頭の中を整理することができた。
    • 最初の講義では、フィンランドの地層処分についての話があったが、今まで知らなかったし、今後日本でも地層処分を行っていくにあたって貴重なサンプルになると思った。また、ディスカッションでも様々な意見があり有意義であった。日本原子力学会シニアネットワーク連絡会の方からもお話を聞くことができて、勉強になってよかった。
    • 初、中、高等教育において選択しない限りは教えられることのない放射能や原子力発電ででた廃棄物の処分方法とその危険性について初歩的な部分だけではあるが、知ることができた。また、放射能と地層処分が及ぼす風評被害や健康被害について様々な分野別の意見を聞くことのできた有意義な時間だった。
    • 活動に参加したことで、充実した時間を過ごすことができた。参加する前には考えてもいなかった知識を得られ、さらに、今後にも活かせる意見を自分のものにできた。
    • 地層処分の問題が科学的な問題であることはもちろん、社会的な問題であるということも改めて強く認識することができた。
    • 私はもともと原子力船の「むつ」について興味があり、その関係の話が聞けると思い参加しました。結果、専門的なことをたくさん知ることができ、そして専門家の方々の貴重な意見を聞くことができ、とても有意義な時間でした。
    • 初めての参加で知識のない状態でしたが、初めにわかりやすく説明していただき、地層処分を学ぶよいきっかけになりました。
    • 原子力についてより深く考える時間となったのでよかったです。少しばかりですが、興味を持ちました。
    • 地層処分の仕方や海外と日本での違いを、比較を行いながら説明を聞くことができて、とても有意義であった。また、地層処分に関して同世代の学生や知識を持つ人と意見を出しながらディスカッションできたのは初めての体験であった。地層処分に関する情報を発信する上で、このようなアクティブラーニング形式での学びの場はとても大切であると感じた。