活動レポート

地層処分について学ぶ大学生の会(新潟県) 
  • 活動内容
    • 勉強会、日本原燃(株)見学会
  • 実施日
    • 2022年8月14日(日)~16日(火)
  • 参加者
    • 10名
  • 団体の設立経緯・概要
    • 私たちは、原子力発電や地層処分問題について興味関心の高い学生が全国から集まった団体である。
      私たちの周りには、地層処分という言葉を聞いたことがない学生が多いように感じることから、これまで「地層処分問題をどうやって私たち次世代層に知ってもらうか」という内容で勉強会や広報イベントを行ってきた。これまでの活動を通してメンバー間で意見交換を行い、地層処分事業に関する知識を蓄えてきたが、今年度はさらに知見を広げるため、実際に施設に足を運び、地層処分事業や高レベル放射性廃棄物に関して学びたいと考えている。参加メンバーはTwitterの運用を日常的に行っているので、ここで学んだことを積極的にSNSで発信していきたいと考えている。また、各自の大学の友人を中心に今回の施設見学での学びをシェアすることで、同年代に対する地層処分問題の認知拡大をしていく。
  • 企画者の感想
      今回の視察を終えて、今まで話でしか聞いてこなかった地層処分の現場を、実際に自分たちの目で見て、その場の空気を肌で感じることで、現場のリアルな問題を自分事としてとらえることができるようになった。この地層処分問題は、長い間議論を重ね続けていながらも、未だにその解決を見ない難問であること、そしてそのいきさつや理由について深い理解ができた。今後は今回見学した経験を生かして、より多くの人に向けて「地層処分」問題の認知拡大を訴えていき、国民全体でこの問題を考えていけるような土壌を育んでいくことに力を入れていきたい。また、今回は「ごみを処理する側」である再処理施設について詳しく学んだので、次は「ごみを出す側」である原発の見学もできると、私たち自身の知識もより一層強固なものになるだろうと思った。
  • 参加者の感想(アンケートから抜粋)
    • 本日のお話を単体で聞いてもなんとなく知識を得たくらいだったと思いますが、六ヶ所村の見学を踏まえてお話を聞くことで、構造的な理解ができました。
    • 放射線を持つ物質のことについて、本音では見て見ぬふりをしたいと正直思っていましたが、今回の視察を通して何とかしなければならない状況であり、日本国民として向き合っていかなければならないということを強く実感しました。今回の視察で知ったことを周りの人にも伝えていきたい。
    • 普段入ることのできない施設の中を見学できたのは貴重な経験でした。特に低レベル放射性廃棄物の埋設地のスケールが想像以上で衝撃を受けました。今まで地層処分についてくわしく知る機会がなかったので、その安全対策などを多くの人に知ってもらいたいと思いました。
    • とても丁寧に説明をしていただき、大変学びが深まりました。やはり、自分の足で巡り話を聞くことで理解が深まるのだなと感じました。
    • 見学、説明を聞く時間が長くとられていた上に、その他の時間で友人と話したり、意見交換の時間もあってとても理解が深まりました。原燃PRセンターの方の説明もとてもわかりやすかった。施設の方が何を聞いても詳しく質問に答えてくれて、よく学べました。
    • 核が危険であるからこそ、安全性、万事に対する対策がしっかりされていることを知りました。
    • 再処理から処分までの流れがよく分かりました。現時点で大量の使用済燃料があることを知ることができました。核のごみが大量に出ることは知らなかったので、きちんと原子力発電への理解をすべきだと思いました。地層処分の有用性や妥当性は理解することができました。課題を細分化して理解することは大切で、知った上で賛成反対をすべきだと思いました。