活動レポート

沖縄エネルギー環境教育研究会(沖縄県) 

報告会の様子
  • 活動内容
    • 勉強会・玄海原子力発電所見学(教員志望の大学生対象)
    • 勉強会・浜岡原子力発電所見学・中部・東海地域の教育関係者との意見交換会(沖縄県内の教員対象)
    • 授業での実践と教員研修
    • 報告会
  • 団体の設立経緯・概要
      沖縄エネルギー環境教育研究会は、2006年度に「エネルギー教育調査普及事業」(資源エネルギー庁)の地域拠点として設立し、沖縄県におけるエネルギー環境教育の拠点として活動している。平成27年度からは、学校教員と大学教員が連携し、地層処分や原子力に関する理解向上を目的とした学習活動を継続的に実施してきた。
      2018年に「地層処分事業の理解に向けた自主企画支援事業」(3カ年)に採択されたのを機に、教員を志望する大学生を新たに加えることで、学生と教員が協働し、ともに学び・活動する体制を整えた。
      2018年度は、学生と県内の学校教員を対象にした研修会をそれぞれ開催し、授業や教員研修等を通して1,368名の子ども達や学生、教員に原子力利用や高レベル放射性廃棄物に関する情報を提供することができた。
  • 活動計画
      高レベル放射性廃棄物の地層処分事業を円滑に進めるには、次世代を担う若い世代(小学生〜大学生)が事業に対して興味・関心を持ち、課題解決に向けて主体的な行動を促すような教育活動が必要である。そこで、将来、教員を目指す大学生と県内の学校教員が協働して原子力利用や高レベル放射性廃棄物の地層処分問題について学び、得られた知見を授業や教員研修等を通して情報発信を行う。
  • 活動概要
    • 教員志望の大学生を対象にした研修会
      • 見学前日、講師を招き地層処分についての勉強会を開催し、翌日玄海原子力発電所を見学。
      •  実施日:2018年9月20日(木)~21日(金)
      •  参加者:8名(大学生6名,教員2名)
      • 勉強会

      • 勉強会の様子


        見学会の様子
        • 講演1
        • 「地層処分の概要説明(ベントナイト実験含む)」
        •  原子力発電環境整備機構(NUMO)
        • 講演2
        • 「『誰がなぜゲーム』で権利の所在と根拠を考えるNIMBY施設をめぐる多様なアクターによる討議の模擬体験」
        •  関西学院大学 社会学部 社会学科 教授
           野波 寛
      • 見学会
        • 玄海原子力発電所見学
      • ホームページの活用
        • 活動の最中、スマートフォンアプリを使って学生の率直な感想や意見を随時書き込んでもらい、その内容を研究会のホームページで公開した。(ホームページはこちら
        • 活動内容と成果を研究会のホームページで公開した。(ホームページはこちら
    • 学校教員を対象にした研修会
      • 浜岡原子力発電所を見学し、中部・東海地域で活動している教育関係者と意見交換を行った。また翌日、活動の総まとめとして講師を招き地層処分についての勉強会を開催した。
      •  実施日:2018年12月25日(火)~27日(木)
      •  参加者:12名 (小学校教諭1名,中学校教諭7名,高校教諭2名,大学教員2名)
      • 見学会

      • 意見交換会の様子


        見学会の様子
        • 浜岡原子力発電所
      • 意見交換会
        • 中部・東海地域で活動している教育関係者(約40名)とそれぞれの活動事例の紹介、高レベル放射性廃棄物の地層処分や放射線教育用教材の紹介をし、意見を交換した。
      • 勉強会
        • 講演
        • 「現代科学技術社会の光と影・・・そして高レベル放射性廃棄物の処分問題・・・」
        •  元東京大学原子力研究総合センター
           教授 伊藤 泰男
      • ホームページの活用(ホームページはこちら


    • 授業実践や教員研修
      • 沖縄に戻った後、参加者は各教科の授業や教員研修の場を通して、計1,368名の子ども達や学生、教員に原子力利用や高レベル放射性廃棄物について情報提供を行った。
        (内訳:小学生:62名、中学生777名、高校生309名、大学生121名、教員99名)
    • 報告会
      •  実施日:2019年1月26日(土)
      •  参加者:12名 (学生5名、小中高大教員7名)
      • 各研修会の内容と成果を学生と教員がそれぞれ報告し、情報を共有した。また学校教員からは、授業実践等の成果が報告された。その後、学生と教員が協働し、テーマ(①沖縄におけるエネルギー教育とは?、②なぜ,沖縄で地層処分問題を考える?、③沖縄で活動の輪を広げていくためには?)についてグループ討論と発表を行い、今年度の成果をまとめるとともに次年度以降の活動について検討を行った。
      • (ホームページはこちら

  • 発表の様子
  • 2019年度の取り組み
    • 今年度は、学生と教員の日程が調整できず別々の時期に研修会を実施することになった。そのため、協働的な活動が1月の成果報告会のみとなってしまった。次年度は、より学生と教員がともに協働し、学びを深める活動としたい。本事業により、教員が原子力関連施設に実際に入り、安全に向けた様々な取り組みを見聞きすることで、児童生徒へ実感を伴った情報を発信することができた。教員や大学生にとって、本事業で得られた知識・経験は大変有用であり、継続的に活動したいと考える。
      • ※この活動レポートは「地層処分事業の理解に向けた自主企画支援事業」を利用して行われた活動を纏めたものです。
      • (ご参考)地層処分事業の理解に向けた自主企画支援事業について
             (リンクはこちら