原子力総合パンフレット Web版

1章 日本のエネルギー事情と原子力政策

エネルギーと豊かな暮らし

私たちは、エネルギーをいつでも手軽に使えるようになったため、快適に暮らすことができるようになりました。
私たちが利用しているエネルギー資源は、埋蔵量に限りがあります。

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エネルギーの種類

エネルギーとは、「仕事をする能力」のことです。調理や給湯のように熱を出す働きや、家庭の照明のように光らせる働き、自動車や鉄道のように物を動かす働き、テレビやラジオのように音を出す働きがあります。私たちの日常生活において、エネルギーはさまざまな形に変換され、利用されています。
エネルギーには、「運動エネルギー」や「電気エネルギー」、「熱エネルギー」、「光エネルギー」、「音エネルギー」、「位置エネルギー」などがあり、容易に姿を変える特性があります。例えば、発電所の発電機では、タービンを回転させる運動エネルギーを電気エネルギーに変換しています。そして、テレビでは、電気エネルギーが熱や光、音などのエネルギーに姿を変えています。このように「電気エネルギー」は、変換がほかのエネルギーよりも容易なことから、私たちの生活や産業に欠かせないエネルギーとなっています。
また、エネルギーは「一次エネルギー」と「二次エネルギー」に分けることもできます。自然界から採れた石油や石炭、天然ガスなどの資源を「一次エネルギー」といい、これらを使いやすいように変換・加工した電気や都市ガス、ガソリンなどを「二次エネルギー」といいます。

エネルギーの種類

エネルギーの種類

出典:四国電力(株)ホームページなどを参考に作成

エネルギーの変換例

エネルギーの変換例

出典:四国電力(株)ホームページを参考に作成

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エネルギーの使われ方

「一次エネルギー」であるエネルギー資源は、海外から長い日数をかけて日本の製油所(石油精製工場)やガス工場、製鉄所、発電所などへ運ばれます。そして、製油所でガソリンや軽油、重油など、ガス工場で都市ガス、発電所で電気などの「二次エネルギー」に変換・加工され、それが私たちの暮らしに供給されています。
また、家の中などで使うエネルギー以外にも、私たちは間接的にエネルギーを使っています。食べ物や衣服などが家庭に届けられるまでには、材料の調達や加工、輸送などに多くのエネルギーが使われています。暮らしの中で直接使う電気やガス、ガソリンなどを「直接エネルギー」といい、加工や輸送などに使われるエネルギーを「間接エネルギー」といいます。
エネルギーをいつでも手軽に使えるようになったため、私たちの暮らしはとても便利で快適になりました。エネルギーは、経済活動や毎日の暮らしを支えています。エネルギーを安定的に、また低廉な価格で確保することが非常に重要です。

エネルギーが家庭に届けられるまでの流れ

エネルギーが家庭に届けられるまでの流れ

出典:四国電力(株)ホームページを参考に作成

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エネルギー資源の状況

私たちが利用しているエネルギー資源のうち、石油や石炭、天然ガスは、大昔に生きていた動植物などの死骸が地中に堆積し、長い年月をかけて変化してできたもので、化石燃料とよばれています。
この化石燃料や原子力発電の燃料になるウランは、地球上に無限に存在しているわけではありません。どれも埋蔵量に限りがあるエネルギー資源です。
現在の技術で、経済的に採掘が可能だと確認されている資源の量を「確認可採埋蔵量」といい、これを年間の生産量で割った値を「可採年数」とよんでいます。
エネルギー資源の可採年数は、現在、石油50年、天然ガス50年、石炭132年、ウラン99年です。今後、エネルギー資源の埋蔵量や生産量が変動すれば、可採年数は変化することになります。
日本は高度経済成長期や二度の石油危機の経験を踏まえ、原子力や天然ガス、新エネルギーの割合を増やしてきましたが、現在も石油の割合が高い状況に変わりありません。依然として、石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料への依存度が高くなっています。

エネルギー資源の確認可採埋蔵量

エネルギー資源の確認可採埋蔵量

出典:(※1)BP統計2020、(※2)OECD/IAEA「Uranium 2018」を参考に作成

関連情報(詳細):エネ百科「原子力・エネルギー図面集」

日本の一次エネルギー供給実績

日本の一次エネルギー供給実績
  • (注)1PJ(=1015J)は原油約25,800klの熱量に相当(PJ:ペタジュール)
    「総合エネルギー統計」は、1990年度以降の数値について算出方法が変更されている

出典:資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」より作成

関連情報(詳細):エネ百科「原子力・エネルギー図面集」

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エネルギーと豊かな暮らし

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日本のエネルギー政策 ~各電源の位置付けと特徴~

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日本のエネルギー政策 ~2030年、2050年に向けた方針~

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エネルギーミックス ~エネルギーの安定供給~

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エネルギーミックス ~経済性と環境保全~

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原子力を取り巻くさまざまな課題

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高レベル放射性廃棄物の適切な処分

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地層処分の実現に向けて(「文献調査」の位置付け)

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国際的な原子力平和利用と核の拡散防止への貢献

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<参考>世界の原子力発電の状況

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原子力開発の歴史

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原子炉の種類

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原子力発電所の構成

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原子力発電の特徴

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原子力発電所の廃止措置と解体廃棄物

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核燃料サイクル

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再処理と使用済燃料の中間貯蔵

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高レベル放射性廃棄物

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低レベル放射性廃棄物

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放射線と放射能の性質

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放射能・放射線の単位と測定

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さまざまな被ばくと健康影響

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身のまわりの放射線

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原子力施設での放射線や放射性物質の管理

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新規制基準を踏まえた原子力発電所の安全確保

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自然現象や重大事故への対策

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原子力施設のさらなる安全性向上に向けた対策

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自主的・継続的な安全性向上への取り組み

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