原子力総合パンフレット Web版

原子力開発と発電への利用

原子炉の種類

現在、日本にある商業用の原子力発電所は、すべて軽水炉で、沸騰水型炉(BWR)と加圧水型炉(PWR)の二種類に分類されています。

1

原子炉の種類

原子炉には、冷却材として軽水(普通の水)を使う軽水炉のほかに、重水を使う重水炉、炭酸ガスやヘリウムガスを使うガス冷却炉などがあります。
日本の商業用の原子力発電所の歴史は、イギリスから導入したガス冷却炉(GCR、Gas-Cooled Reactor)で幕を開けました。その後、ガス冷却炉に比べて、コンパクトで建設費が安く、改良や大型化も期待できる軽水炉へと移行しました。
現在、日本にある商業用の原子力発電所は、すべて軽水炉です。そのほか研究開発用の原子炉として、冷却材にナトリウムを使う高速増殖原型炉「もんじゅ」があります。

2

軽水炉の種類

軽水炉は、世界の原子力発電の中心にもなっている原子炉で、沸騰水型炉(BWR、Boiling Water Reactor)と加圧水型炉(PWR、Pressurized Water Reactor)の二種類に分類されています。BWRもPWRも原子炉の基本的な構成は同じですが、下図のような違いがあります。

沸騰水型炉(BWR)原子力発電

沸騰水型炉(BWR)原子力発電

BWRは、核分裂によって発生した熱エネルギーを使って原子炉の中の水を沸騰させて蒸気をつくり、蒸気の力で発電用のタービンを回して電気をつくります。

出典:日本原子力文化財団「原子力・エネルギー図面集」

加圧水型炉(PWR)原子力発電

加圧水型炉(PWR)原子力発電

PWRは、原子炉の中でつくった高温高圧の水を蒸気発生器に送り、原子炉内の水とは別の水で蒸気をつくります。

出典:日本原子力文化財団「原子力・エネルギー図面集」

3

軽水炉の改良

日本は、軽水炉の安全性や信頼性、運転性などを国内の技術によって向上させ、改良型沸騰水型炉(ABWR、Advanced Boiling Water Reactor)を開発しました。
ABWRは、BWRの原子炉圧力容器の外に設置してある原子炉再循環ポンプを圧力容器の中に設置し、ポンプ回りの配管をなくして単純化した点や、制御棒駆動機構として水圧駆動に電動駆動を加えた点が改良されています。
ABWRは、最新技術と運転経験を踏まえ、数々の優れた設計改良を施し、安全性・信頼性の向上、運転性・保守性の向上、放射線量・放射性廃棄物発生量の低減、経済性の向上などの特長を備えています。
2017年11月末現在、ABWRを採用している発電所は、柏崎刈羽原子力発電所6、7号機、浜岡原子力発電所5号機、志賀原子力発電所2号機の4基です。さらに、ABWR3基が建設中です。

改良型沸騰水型炉(ABWR)の構造上の特長

改良型沸騰水型炉(ABWR)の構造上の特長

出典:日本原子力文化財団「原子力・エネルギー図面集」

次へ
前へ
ページトップ